Storie di passione italianaイタリアに恋しちゃう物語

クルマ通信32ピレリとランボルギーニ

ピレリとランボルギーニ

 ランボルギーニ・カウンタックが21世紀に蘇ったのは先日お伝えした通り。最高出力814馬力、最高速度355km/hのハイブリッドスーパーカーです。正式名称はカウンタックLPI800-4。限定112台という強者です。
 そしてその足元を飾るのは、イタリアのタイヤメーカーピレリ。なんと1971年のカウンタックから50年に及んで採用され続けることになりました。それってすごいことですよね。タイヤメーカーはたくさんあるし、モデルチェンジの度に公認で採用されることは当たり前ではありませんから。
 要するに、それだけランボルギーニにとってピレリのタイヤは優れていて相性がいいと判断したのでしょう。クルマのパフォーマンスを発揮するタイヤの性能は重要です。
 その間ピレリのパフォーマンスタイヤのネーミングも変わって来ました。“P7”とか、“P Zero”とか。マニアックな話ですが、その辺の名前に当時のクルマ好きは萌えたんです。近年だと“P Zero Rosso”や“P Zero Corsa”ですかね。知らない人には呪文のようです。

 それはともかく、ランボルギーニとピレリのパートナーシップは強力なようです。同じイタリアのメーカーというのもあるのでしょうね。ピレリの本社はミラノですから、ボローニャとはそれほど遠くはありません。
 そんなピレリの創業は1872年まで遡ります。19世紀は自転車用のタイヤがメインでした。自動車用タイヤの製造が進むのは20世紀になってから。そして1950年代にはF1チームにレーシングタイヤを提供。アルファロメオ、フェラーリ、マセラティといったチームに履いてもらい、名を馳せます。今日の礎はそのあたりから築き始めるわけですね。
 クルマメーカーに関しては知っていてもタイヤメーカーに関してはあまり情報が少ないのが定番でしょうか。ピレリに関してはまた近々触れていきたいと思います。僕も勉強しなくっちゃ!


記事:九島辰也