ランボルギーニ・カウンタック
ビッグニュースです。クルマ好き限定ですが。あの伝説のスーパーカー、ランボルギーニ・カウンタックが21世紀に蘇りました。発表されたのは、8月のペブルビーチ。そこで開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」での出来事です。その背景には今年があの一世を風靡したカウンタックLP400誕生からちょうど50周年ということもあります。アニバーサリーは大切ですから。
オマージュされた新型のカウンタックはLPI800-4と言います。“LP”はイタリア語の「Longitudinale Posteriore」のことで、日本語の(エンジン)縦置きミッドシップを表します。“800”は6.5リッターV12エンジンの最大出力780hpと電気モーターの34hpの合計814hpを表します。要するにハイブリッドカーなんですね。“I”はそれの意味です。時代ですわ。そして最後の“4”は4WDのことで、0-100km/h加速はわずか2.8秒、最高速度は355km/hに達する。スペックからしてもド級のスーパーカーであることは間違いありません。
デザインはもちろん歴代のLP400やLP500を参考に仕上げています。長方形のグリルとヘッドライトや六角形をテーマにしたホイールアーチなど、細部にこだわっているのは明白。エアロダイナミクスも当然取り入れています。ドアの開閉はフロントにヒンジを付けて上へ跳ね上げるタイプを採用します。シザードアと呼ばれるものですね。見るだけで興奮してしまうのは、ワタクシだけではないでしょう。
でもって生産台数は112台限定。2022年の第一四半期からデリバリーが開始されます。台数は初代開発時の社内コード「LP 112」にちなんだそうです。色々とこだわりが強いようで。
ところでこのカウンタックという呼び名ですが、一説によると日本独自の呼び方だそうで、イタリアのピエモンテ州的な発音では「クンタッチ」になるとか。その辺グローバルスタンダードに統一してほしいですね。英国人はまた違う呼び方をするのかな? まぁ、イタリア好きとしては「クンタッチ」に一票!ってところですね。
記事:九島辰也