Storie di passione italianaイタリアに恋しちゃう物語

マセラティギブリ

 イタリアの自動車ブランドは伝統を重んじます。フェラーリとランボルギーニ以外は歴史が長いですしね。皆さん100年オーバー。まぁ、イタリア人自体がその傾向が強いからかもしれませんが、よく昔をオマージュしたネーミングやデザインを取り入れたりしています。「このクルマは50年前のレースで活躍した……」といった感じで。
 今回スポットを当てるマセラティギブリもそうです。なんたってギブリって名前はこれで3代目。1960年代に初代を、90年代に同名の2代目を販売しています。過去2モデルは2ドアクーペでしたからずっと同じコンセプトってわけでもなんですがね。不思議です。
 それじゃ伝統ばかりを追い求めているかといえば違います。それと同時に新しいことにもトライしています。このギブリと藤原ヒロシ氏のコラボレーションなんてまさにソレでしょう。ストリートカルチャーの第一人者との組み合わせは新鮮かと。

 ただ、そんなことができるのはちょっとした仕組みがあるからなんです。それはマセラティ自慢の自分の好みにオーダーできるカスタマイズド・プログラム「マセラティ フオリセリエ」の存在。テイラーメイドの洋服のようにカスタムできるこのシステムで、藤原ヒロシ氏の世界を表現しているんです。
 ではこのクルマは日本国内販売オンリーのドメスティックなものかといえば、そうではありません。世界限定175台で、そのうちの40台が日本にあてがわれます。つまり、世界規模のコラボレーションということです。
 特徴はモノトーンで構成されるカラーリングで、ボディカラーだけでなく、ホイールからドアハンドルまで細部に渡ってそれが追求されました。プレミアムレザーとアルカンターラのコンビネーションから出来ているシートもそう。かなり艶っぽく仕上がりっています。個人的にはこれほど黒にこだわりながらシートベルトをダークブルーにしているところにセンスを感じました。そこに差し色するとはかなりの上級テクニックですね。
 なんて感じで、いろいろな展開を見せてくれるマセラティ。今後もこんなモデルが次々出てくるんでしょうね。期待です!

 


記事:九島辰也