ファッションウィークの花形的な存在のファッションショーにも複数の種類があります。最も有名なのは、リアルの会場に来場者を集め、新作をまとったモデルがランウェイ(細い通り道)を行き来する形式です。こちらは「ランウェイショー」と呼ばれます。
感染症の広がりに伴い、リアル(フィジカル)のランウェイショーが難しくなって以降は、あらかじめ録画したランウェイショーを動画配信するケースが増えました。無観客で開催したランウェイショーを、ストリーミング(同時)配信する試みも相次いでいます。
リアルのショーには、臨場感や迫力が伴うのに加え、素材の質感をつかみやすいというメリットがあります。一方、デジタル(動画)配信には時間や場所にしばられず、広く見てもらいやすいという利点があります。動画配信の長所が広く知られるようになってきたので、この先、パンデミックが収まってリアルのショーが復活してからも、デジタル配信の併用は続くとみられます。
モデルがランウェイを行き来する形式のほかに、モデルが立ち止まった状態でポーズを取る「プレゼンテーション」という形式もあります。プレゼンテーションの場合、割と近くに寄って、前後からじっくり眺められるので、モデルが早足で通り過ぎるランウエイショーに比べて、作品のイメージをつかみやすいところがあります。それぞれの良さがあるので、ブランド側は自分たちの好みの方法で表現できるようになっています。