フラットサンダルの新潮流
上品見えとこなれ感が両立

履き心地が楽なフラットシューズに支持が広がっています。足裏をしっかり受け止めてくれるフットベッドを備えたサンダルは、おしゃれシューズとしても存在感がアップ。トップブランドのランウェイルックでも見かけるようになってきました。カッチリした靴に比べ、軽やかな印象があり、自然な抜け感が備わるのは、フットベッド型サンダルならでは。春夏に求められるリゾート気分も寄り添います。
イタリア発のシューズブランド「Lanapo Cinque Terre(ラナポ チンクエ テッレ)」は上質なサンダルを得意とするブランドです。ミラノ生まれのFederica Napoletano(フェデリカ・ナポレターノ)氏が2013年に立ち上げました。名前の由来になっているのは、リグリア州の港町、チンクエ・テッレ。イタリア語で「5つの村」という意味で、名前の通り、5つの村から成る、海辺の地域。地中海の美しい海岸線が続く、世界遺産の土地です。この風光明媚な海辺はブランドのインスピレーション源にもなっています。
高品質のイタリアンレザーを使って、職人技で仕上げたサンダルは、海辺のリゾートに誘うかのようなたたずまい。一般的なスポーツサンダルとは異なり、街中でのおしゃれなコーディネートにも似合う格上サンダルです。今回は「Lanapo」の2022年春夏新アイテムを手がかりに、フラットサンダルの上手な履き方をキャッチしていきましょう。
ベロアベルト付きで程よいリッチ感
多彩なカラバリでカラフルな足元に


足裏にフィットする「フットベッド」形のサンダルは、自然と足になじむから、スイスイ歩けます。この種のサンダルはスポーティーな造りが多いものですが、「LANAPO」のモデルは形がぺたんこなのに、華やかなベロアのベルト付き。足元に程よいリッチ感が漂います。
カラーバリエーションが豊富なので、ボトムスの色と合わせた足元コーディネートを楽しめます。写真のようにトレンドカラーのグリーン系で少し色味をずらすのは「トーン・オン・トーン」のアレンジ。まるでアクセサリーのように、着こなしをカラフルに彩ってくれます。
ベルトをクロスして、動感をアップ
足の甲が華奢見え


「LANAPO」のサンダルには、足の甲のベルトが斜めに交差するクロスタイプも豊富です。クロスタイプはベルトの立体感が出るのに加え、足をシャープに見せてくれるというメリットも。カラーベルトはさらに印象が強まります。
赤のパンツにパープルのクロスベルトがあでやかなたたずまい。「レッド×パープル」の旬なカラーブロックに仕上がりました。フラットな形のサンダルなのに、あでやかさが印象的なスグレモノです。ビーチやアウトドアで履くサンダルでは、街中での装いに物足りないところもありますが、これぐらいおしゃれ感が高ければ、街中使いにも役立ちます。
つやめきを帯びたベロア素材のベルトをクロスさせれば、さらに上品な見え加減に。素足で履く以外に、同系色のソックスで合わせて、カラートーンのずれ感を醸し出すスタイリングも試せます。ベルトが割と太めなので、足の甲が華奢見えする効果も期待できそうです。
トングサンダルで「ジュエリー見せ」
足首にも細感アクセント


エレガントな雰囲気を際立たせやすいモデルに、輪っか状のトングに、親指だけを通すトングサンダルがあります。まるで親指にリングをはめたような見え具合。さらに、足首にもストラップを巻いたタイプは、足首の細感を引き立ててくれます。
素足で履くサンダルは、素っ気なく見えがちですが、まるで親指と足首にジュエリーをつけたかのような見栄えのサンダルは別格のレディー感を寄り添わせてくれます。トングと足首ストラップの色や素材次第で、足元に様々なムードを呼び込めます。
カラバリが多彩だから、手持ちボトムスに似合うモデルが見付かるはずです。カジュアルなデニムパンツにも、近い色味のタイプを引き合わせれば、統一感の備わったコーデに仕上がります。
ロングスカートの裾下からチラリとのぞかせると、印象的な足景色に。フェミニンなレッドを選べば、たおやかムードを帯びた差し色スタイリングに役立ちます。
リゾート気分で軽やかな足取り
上品見えと抜け感が同居
