「COOL」と言うのは

 

NINA YAMANO
Santa Maria Novella
マーケティング&セールズディレクター。

1. イタリアとどんな関係がありますか?

イタリアとは深い関係を持っています。私はSMN Italyと20年以上パートナーとして、彼らのブランドを輸入・販売しています。イタリアには家族ぐるみで付き合いのある友人たち、仕事関係の友人たち、本当に素晴らしい友達がいるし、子供の頃からよくイタリア旅行をしていました。私の両親がイタリアが大好きで、最初に行ったのは8歳くらいの時だったと思います。
10代後半から20代前半にかけては、父がイタリア車とイタリアのレースの歴史をこよなく愛していたこともあって、シチリア島のミッレミリアやタルガフローリオなど、いくつかのイタリアのラリーレースにも参加しましたよ。イタリアを通じて私は個人的にそして仕事面でも沢山の素晴らしい経験を得ることができました。

2. 日本での「Cool」とは?

最近の主な「Cool」な要素は持続可能性に焦点を当てているように感じます。ビジネス、ファッション、コスメ共通のバズワード。一般にCoolと見なされているものから逸脱しているようにも見えるため、正確に特定することは困難ですね。持続可能性とその価値は実現&実行するために非常に重要なコンセプトです。
しかし正直なところ、多くの企業が長年取り組んでいますが、かつては持続可能なと考えられていたものが別の形に置き換えられることもしばしばあります。若年層にとっては「Cool」はIT関連、ビニール、ミュージック、そしてファッション、ビッグブランドや溢れるヒップホップカルチャーのベンチャー企業にフォーカスされることがあるかと思います。その世代はこういった象徴に陶酔し、しばしば彼らのライフスタイルや感覚を追い求めているようです。黒のアルファードで移動し、ファッションイベントに参加することは彼らにとっての「Cool」なのです。多くの人がインフルエンサーになりたいという願望を持ち、また他のミクロインフルエンサーに対して競争心を持っています。
もう一つ言えること。それは韓国ならなんでも「Cool」という発想。韓国ドラマやK-POPは日本で一大ブームを巻き起こしました。ポップスター、コリアンビューティーは若年層から多大な支持を集めています。両国間の障壁を打ち破ることは素晴らしいことだと心から思うし、近隣国と協力することは本当に重要な前進だと考えています。

私個人の考えでは、日本の「Cool」はすべてのミクロ文化に表現の自由と、コアファン層があることです。誰もが自分と共感できる仲間を見つけられる場所があります。まるで自ら操作できる自分自身のミクロワールドを持っているように。
ミニマルでナチュラル。豪華なインポートファッションと同じように、自分の場所とファッションがあるのです。

3. イタリアでの「Cool」とは?

イタリアでの「Cool」? イタリア人がファッションと色彩を知るだけで、食事と生活を楽しんでいることに畏敬の念を感じています。彼らは、身に着けるもの、その着こなし、色の選び方、また移動手段でも自分自身を完全に表現することができるのです。 私は、服の着方、自分に合うもの、そして身のふるまいを知らないイタリア人にほとんど会ったことがありません。彼らは自分自身を本当によく知っていて、何が彼らに最も適しているかを知っています。また彼らは休憩の取り方もよく知っていて、いつ働くべきかも理解しています。そしてそれを上手に組み合わせることもできるんです。
イタリアの「Cool」といえば職人技、芸術性。彼らは素晴らしい職人であり、カリスマ的な芸術家です。食の芸術性、そして情熱的な会話の芸術性を持っています。Italian Coolはまさに、すべての価値を最大限に活用し、最大限に生き、そして常に彼らが目にするものの中から、シンプルに最高のものを選択することです。

4. あなたにとって必須なファッションアイテム(洋服、アクセサリー問わず)は?

サングラスは欠かせません。イタリアのサングラス、特にFendiを愛用しています。アクセサリーがその日の服装を作ります。そして顔に装着するアイテムは、その顔を引き立たせるものでないといけません。アイウェアは身に着ける人のフィーリング、そして周りの人の反応を決定します。目が魂の小窓としましょう。その場合、アイウェアはその魂を最適に表現できるものでないといけません。アイウェアは最高のアクセサリーなのです。

5. 日本でイタリアのファッションを一言で表現すると?

アイコニック、クラシック、セクシー、ス・ミズーラ、ラグジュアリー、ステータス