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人生は祭りだ Vol12ヴェネツィア~ドロミテ~ミラノ:結びに変えて。2022初夏、訪伊した話

人生は祭りだ Vol12ヴェネツィア~ドロミテ~ミラノ:結びに変えて。2022初夏、訪伊した話

この連載も今回で終了です。思い出話をメインに書く連載は、初めは乗り気ではありませんでしたが、意外と贅沢な時間でした。というのも、過去を振り返るのって、あまりカッコいいことではないし、意味のないことだと思っていたからです。しかしながら、”イタリアで過ごした時間”、という制限付きの過去を振り返れたことは、七転八倒したり、悪あがきした時間、当時は客観的に見られなかった自分、を振り返ることにつながりました。逆説的になりますが、このことは自分達の現在地を知るいいきっかけにもなりました。 最後は結びの挨拶に変えて。...

人生は祭りだ Vol09トルニョン:スキー学校の先生がイケメンすぎた話

人生は祭りだ Vol09トルニョン:スキー学校の先生がイケメンすぎた話

今は夏に向かう季節ですが、今回は冬のお話。ミラノに住んでいた頃、スキーへよく行った。アルプスも近いのでスキー場はよりどりみどり。その中でも僕たちが足繁く通ったのはトルニョンという街で、モンテビアンコの近く。(モンテ=山、ビアンコ=白。フランス語ではモンブラン)初めて行った海外のスキーリゾートは、ゲレンデは日本と同じだったが、それ以外は随分とおしゃれで洗練されて見えた。...

人生は祭りだ Vol08ヴェネツィア:3歳の息子がホテル従業員用のトイレで、無断で用を足していた話

人生は祭りだ Vol08ヴェネツィア:3歳の息子がホテル従業員用のトイレで、無断で用を足していた話

2015年10月。ミラノでの暮らしも半年が過ぎ、家族もだいぶイタリアに馴染み始めた頃。3歳の息子を、パパと二人での旅に行こうと誘うと、いいよ、という意外な返事。行き先はどうしようか。ヴェネツィアなんかいいんじゃない。二泊三日くらいで。今こうして書くと贅沢に聞こえますが、ミラノに暮らしていれば電車で1時間半くらいの距離だし、男同士だから泊まるのは安い民宿でいいかと、気楽にいけました。とはいえ、まだ3歳。当時息子は、割と重い卵アレルギーもあったので、冒険は冒険だった。...

人生は祭りだ Vol04ボローニャ:車中泊をしていたら、車に泥棒が入ってきた話

人生は祭りだ Vol04ボローニャ:車中泊をしていたら、車に泥棒が入ってきた話

1998年初冬の話。友人カップルから、ボローニャに行かない?と誘われた。ボローニャに女友達と、その彼氏がいるから訪ねたい、とのこと。カップル同士なんだし、二人で行けば?と思いつつ、暇だし僕もついていくことにした。車で向かう道中、彼らは運転をめぐって痴話喧嘩したりして、やれやれと思ったりしたけど、どうにかこうにかボローニャに到着した。ボローニャという街は、イタリアの中でも割とアカデミックな雰囲気があり、学生も多い。彼らの友達アランとその彼氏が出迎えてくれた。彼氏はドイツ系だった。...