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クルマ通信36ステアリングの進化

ステアリングの進化

 ひとくちにクルマのステアリングといっても色々あります。と言うか、日々進化しています。そもそもはシンプルなワッカでしたが、近頃はスイッチだらけ。説明書がなければもう何がなんだかわからない状態です。
 先日もフェラーリ296GTBのジャパンプレミアがあり、足を運んできました。フェラーリの最新モデルで、予想通りステアリングホイールにはたくさんのスイッチがついていました。もはやコンピューターゲームのコントローラーのようです。
 でも、その考えはまんざら遠くはありません。クルマをコントロールする機能は類似しています。と言うのも、そもそもベースになるのはF1マシンだからです。そこでのノウハウが今市販車にフィードバックされているのです。
なので、他のメーカーではダッシュボードにあるスイッチがフェラーリの場合はステアリング上にあったりします。ドライブモードの変更とかですね。なぜならレース中はなるべくステアリングから手を離さずにいたいから。「目は道に、手はハンドルに」と、ある意味クルマを運転する上での原則的なことがレースでは重要だったりします。

 ちなみに、「目は道に」と言うことから、最近はヘッドアップディスプレイ機能が重視されています。そのうちメーターの情報は全てヘッドアップディスプレイに映し出される用になるかも……。
と言うことで、ステアリングの進化を見るには、どの自動車メーカーよりもフェラーリが一番進んでいてわかりやすいと思います。なので、皆さんもそこを注視するとおもしろいかもですね。もはやスターターはボタン式ではなく触れるだけ。まるでアニメのような世界です。メルセデス・ベンツSクラスや今年発表されたCクラス、それと新型ランドクルーザーには指紋認証が登録できますが、その辺も高級車を中心に広かるかもしれません。さらには網膜認証とか。そうなると指紋や網膜をコピーされたり。スパイ映画の見過ぎですかね。

 


記事:九島辰也