「COOL」と言うのは

 

松尾健太郎
インターナショナル・ラグジュアリー誌
“THE RAKE”日本版編集長、クリエイティブ・ディレクター。
株式会社世界文化社にて、月刊誌メンズ・イーエックス創刊に携わり、
2005年同誌編集長に就任、クラシコ・イタリアなどのブームを牽引。

1. イタリアとどんな関係がありますか?

イタリアのメンズ・ファッションについて日本の雑誌でもう25年以上紹介しています。
イタリアは今までで一番訪れた国です。

2. 日本での「Cool」とは?

日本のクールは、伝統の技術や文化とアニメなどのモダンカルチャーが共存しているところだと思います。またメンズ・ファッションにおいては日本人の着こなしは一目置かれています。それは、イタリアのクラシックなメンズ・スタイルを再発見して、再び世界へ紹介したのが日本人だからです。

3. イタリアでの「Cool」とは?

イタリアのクールは、伝統とファミリーを大切にするところ。自分たちの出自にこだわる姿勢が、とてもクールだと思います。

4. あなたにとって必須なファッションアイテム(洋服、アクセサリー問わず)は?

伝統的なスーツからミリタリーまで、ルーツを持っているもの。専業のメーカーが作ったもの。デザイナーが思いつきで作ったような服やブランドロゴだけがウリの服は好きではありません。

5. 日本でイタリアのファッションを一言で表現すると?

「クラシコ・イタリア」
日本における最も大きなイタリアン・ファッションのムーブメントは間違いなく1990年代のクラシコ・イタリアです。私はその過程をつぶさに見てきたのでわかりますが、イタリアのクラシック・メンズ・スタイルがこれだけ世界中でメジャーになったのは、日本人の力がとても大きいと思います。