Storie di passione italianaイタリアに恋しちゃう物語

ロックダウン中の楽しみ「ジェヌイーノ・デリバリー」

イタリアにおけるコロナ禍も一進一退だが、ワクチン摂取が広まるに伴い、徐々にではあるが規制が緩和されつつある。ロベルト・スペランツァ Roberto Speranza厚生大臣が発表した4月26日からスタートする新規制によれば、トスカーナ、ロンバルディアなど15の州と自治州がZona Gialla(イエロー・ゾーン)に復活。レストランでも戸外の飲食が許可されるなど、昨年夏以来久しぶりにイタリアらしい日常生活が少しづつ戻ってきているよな気配がある。そんな状況を受けてか、フィレンツェでは新たなデリバリー・プロジェクト@ジェヌイーノ・デリバリー Genuino Delivery」がスタートした。

これは現状に苦しむレストランをサポートするとともに消費者に食の喜びをデリバリーで届ける新たな試みで、まず立ち上げメンバーとして「ネネ・パンツェロッティ Nenè Panzerotti「カリストロ Calistro」「ラ・ソスタ・デル・ロッセリーノ La Sosta del Rossellino」「ヌーラ Nura」の4軒のレストランが参加している。そのテーマは「ストリートフード」でフィレンツェから郊外のセッティニャーノ経由、カゼンティーノ、ベネヴェント、そしてインドへと至る壮大なストリートフード物語だ。確かに今現在イタリアでは多くのデリバリーが一気に登場、百花繚乱の様子を見せているがストリードフードが食べたくなる気持ちもよくわかる。なかなか故郷にも帰れないような状況の中、慣れ親しんだ郷土の味に触れたい、そんなニーズは確かにあるのだろう。

例えば4月23日〜29日の期間限定で「ネネ・パンツェロッティ Nenè-Panzerotti」が提案するのはパンツェロッティメニュー(クラシック x 1、お好みのグルメパンツェロッティ x 2つ(Boscaiolo, Gentile, Estroso)、スペシャル・パンツェロッティ・ジェヌイーノ(Wurstel del Menoni, Cipolla e cavolo cappuccio bio di Vaggio, Scamorza biologica di Poggio Camporbiano) +パンツェロッティ・ドルチェ(クリームまたはチョコレート)。プーリア生まれだが今やイタリア全国区の揚げパンファンはきっと多いことと思う。15ユーロ(2人用)

フィレンツェ郊外の高台にある「ラ・ソスタ・デル・ロッセリーノ La Sosta del Rosselino」は20年ほど前には足繁く通った店だが、シチリア出身の店主ダミアーノ Damianoはいまだに健在。4月30日〜5月6日にはシチリアのストリートフード・メニューを作ってくれる。手作り&揚げたてのアランチーニ、ノンナ・ローザのカポナータ、BIOひよこ豆粉Spighe Toscane使用パネッレ。故郷は遠くにありて思うもの、よくシチリア料理の話をしてくれたダミアーノが懐かしい。願わくばわたしも注文してみたい。20ユーロ(2人用)

詰め物パスタ・トルテッリはエミリア・ロマーニャ地方を代表するパスタだが、フリットにしてスナック代わりに食べることもある万能型パスタ。5月7日〜13日には「カリストロ Calistro」が考案した、トルテッリを使ったカゼンティーノのストリードフード・メニューが楽しめる。クラシックなグリル・トルテッリ+限定版のジェヌイーノ・トルテッリは12ユーロ。

最後を締めるのは5月15日〜21日、インド・ケララ料理の「ヌーラ Nura」。ガンベロ・ロッソでも紹介された本格インド料理店ではインド・ケララのストリートフード・メニュー(ベジ&ノンベジ)を提供する。例えばサモサ+パコラをベースに、タンドリーチキン、ケララサラダ、チリチキン、フライドエッグ、エビのモレー、ベジプラオ、パラクパニール、ココナッツライスなどをチョイスして料金は27〜31ユーロとかなりボリューミー。
このプロジェクト「ジェヌイーノ・デリバリー」の考案者であるキアラ・ブランディによれば、5月以降もシーズン2としてさらに多くのレストランによるストリートフード・デリバリー計画が進行中とのこと。興味ある人はアップデートに注目、注文は以下の公式サイトより。

www.genuinopuntozero.it

記事:池田匡克